この記事は、風邪をひくと毎回ゼーゼーしてしまう我が家の双子のために、家庭用吸入器を導入して乗り切ってきた数年前の体験をもとに、小児科ナースでもある筆者が2台の吸入器をレビューしたものです。
はじめに:ゼーゼーする子に悩むママ・パパへ
幼児期のわが家の双子、もう小学生ですが。
1歳半にRSウイルス細気管支炎に罹患したことをきっかけに
風邪をひくたびにゼーゼーしてて
毎週毎週、代わる代わる小児科受診していました…

こっちが治ったと思ったらこっち、そしてまたあっち、の無限ループ🌀
そして小児科で勧められたのが喘息予防の吸入。
これを毎日双子にやるというのですから、ほんとに…もう大変😭笑💦
…でも喘息にならないように!やるっきゃない!
今回は実際に我が家で使っていた2種類の家庭用吸入器を
リアルな視点でご紹介します。
吸入器ってなに?仕組みと使い方の基本
■どういうときに使うの?
🔸風邪や喘息で ゼーゼー・ヒューヒュー する咳が出るとき
🔸気道(気管支)が炎症やむくみで狭くなっているとき
🔸呼吸をラクにする薬を、直接肺に届けたいとき
👉️ 赤ちゃんや小さいお子さんに、飲み薬だけでは効果が出にくい時や
咳止めが効かない時などによく処方されます。
■どうやって使うの?
- 医師から処方された薬液を、専用の容器(薬剤カップ)に入れる
- 機械をセットし、マスクまたはマウスピースを口や鼻に当てる
- スイッチONで霧状になった薬液を静かに吸い込むだけ
※1回に約10〜15分ほどかけてゆっくり吸入します
■吸入のメリット
- 薬がダイレクトに気道へ届くので、気管支拡張剤は効果が早い
- 内服よりも全身的な副作用がほとんどない
- 気管支の症状に特に有効
■家庭でも使える?
はい💡
家庭用の吸入器が市販されており、医師の指示があれば処方薬と一緒に使えます。
最近は、音が静かでコンパクトなタイプや
電池・USB充電式の携帯型も登場していて、使い勝手がかなり進化しています。

吸入器があることで、
「夜間や休日のゼーゼーに落ち着いて対応できる」
というのは、育児中の親にとって本当に心強い選択肢です。
スペーサーとは違うの?
スペーサーとは?
🔸主に定量吸入薬(エアゾール式)を使う時の補助器具
🔸吸入薬をワンプッシュしてスペーサー内に溜めてから吸いやすくする
🔸子どもが一気に吸い込むのが難しい時に使う“吸いやすくする筒”
🔸吸入器に比べて安価、電源を必要としない
☝️年令によってマスクのサイズが分かれています。
吸入器かスペーサーか。
薬の内容や子どもの状態によって医師が判断してくれるので
家庭での併用・混同には注意が必要です。
我が家で使っていたオムロン吸入器レビュー
初代:オムロン コンプレッサー式ネブライザ NE-C803
●良かったところ
🔸コンパクトで場所を取らない
🔸単純構造で扱いやすい
🔸比較的リーズナブルで手が出しやすい
▲惜しいところ
🔸作動音が結構うるさい!夜間はまずムリ…
🔸コンセントが必須で、使える場所が限られる→逃げる我が子を吸入しながら追いかけられない😭
🔸吸入中は角度に注意!まっすぐに保持が必要→最悪こぼれる💧
🔸吸入1回につき約15分…双子だと30分コース(地味にキツい)
▶ まとめると…
お試しや単発の吸入にはぴったり。
ただ「頻回吸入」や「寝ている間の対応」にはやや不向きでした💧
2代目:オムロン メッシュ式ネブライザ NE-U100
私の職場でレンタル用として使っている吸入器。
あまりの静かさ&携帯性に、結局こちらを買い直し…😅
●良かったところ
🔸驚くほど静か。寝てる間にも使える!
🔸電池式でコードレス。子どもを追いかけながらでもOK
🔸多少の角度は問題なし。融通がきく
🔸コンパクトでお出かけにも◎
▲気になるところ
🔸メッシュキャップが繊細で丁寧に扱わないといけない
🔸パーツ数やや多めで構造も慣れるまでちょっと大変?(でも慣れれば苦じゃない)
🔸値段が高い😂!! でも“価値”はあったと感じてます✨️
▶ まとめると…
頻繁な吸入が必要な子には、断然こっち。
寝ている子どもにそっと吸入できるって、本当にありがたい😭
※ステロイド吸入薬は毎日使い続けると
口腔内にカンジダ(カビの一種)が生えることが知られています。
そのため、吸入後のうがいが勧められています。が、ぶっちゃけ赤ちゃんにうがいってムリなので
吸入後に水分をとらせるといい!と言われています。が、ここからは私の意見ですが…
カンジダを恐れるあまりに夜の吸入をしませんでした!
というのも本末転倒だし💧ぶっちゃけ毎日双子分の吸入を1日15分✕2回✕2人を続けて
そのあと水分も♡っていうのはムリだった〜。
(けど、カンジダ生えたことなかったよっ)
☝️コンセントありならこっち。
医療職ママの視点で補足
🔸処方された薬剤を自宅で使うには、医師の指示が必要です
自己判断は🙅
🔸使い方やタイミングは、かかりつけ医に相談してみましょう💡
🔸「市販の吸入液」は使用NG🙅(必ず処方されたものを)
まとめ:おうち吸入器は、親子の安心を支えてくれた
夜間の咳き込みや、受診できない休日に
「吸入器がある」という安心感は、想像以上に大きかったです。
もちろん医療との併用が前提ですが
「家庭でできるケア」があることで、親としても少し冷静になれた気がします。

ちなみに我が家の双子は、喘息予防の内服と吸入を2年くらい
根気よく続けた結果、喘息には移行せず
風邪もほとんど引かなくなるほど今は身体が強くなりました✨️
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