【残さず食べなさい、はどこまで必要?】少食の子に対するしつけと甘えのバランスに悩む話

🍼育児と暮らしのヒント

この記事は、少食な子どもを前に悩んだ日々の中で見えてきた「叱らない食育」のヒントをまとめたものです。
しつけと甘えの間で揺れる親心に、そっと寄り添えたらうれしいです。

はじめに:子どもがごはんを残すとき、親はどうする?

子育てをしていると、しつけと甘えの境界線に悩む場面が本当にたくさんあります。
その中でも、特に親の心をモヤモヤさせるのが「食べきれない問題」・・・

少食の子との食卓で感じる葛藤

我が家の双子弟は
ごはんを前に固まる名人です。

一口、また一口と食べ進めるけれど、すぐにスピードダウン。
やがて、黙ってお箸を置きます。

ママ、もう食べれない。お腹いっぱい。

(…全然食べてないじゃん!!)

親の中で揺れるモヤモヤ

ここで「いいよ」と言っていいものか?
それとも、もう少し食べさせるべきか?

ある日は

残すな!!全部食べなさい!!もったいないだろーが!!

と、意地でも立たせなかった日もありました。 

もうお腹いっぱいね、わかった。ごちそうさましよ。

と、あっさり丸く収めたことも。

毎度ブレブレ、きっと私だけではないはず。

  • 食べ物は大切にしてほしい。
  • 無理に食べさせて、食事が苦痛になるのは避けたい。
  • 「残していい」と思わせたら、わがままになる?
  • 私が育った時代の価値観(出されたものは全部食べるべき)も頭をよぎる。

正解のない選択肢を前に、私はいつもぐるぐる迷っていました。

完食を求めることは本当に「しつけ」なのか

ふと思いました。

「完食させることが、果たしてしつけになるのだろうか?」

「食べ終わるまで立たせてもらえなかった」子

実は私自身、子どもの頃
「全部食べるまで席を立っちゃダメ」と言われて育ちました。

お腹いっぱいでも、苦しくても、嫌いでも。

「残してはいけない」
「ちゃんと食べなさい」

そう繰り返されていた記憶。

大人たちの想いも、今なら理解できます。
“食べ物を大切にしてほしい”という気持ち。

でも。

「食べることは苦しいもの」
「我慢するもの」

そんな印象もどこかに残っている気がします。

だからこそ、私は揺れている。
あの頃の自分のように
無理やり食べさせたくない。

でも、食べ物の大切さは伝えたいのです。

この葛藤は、ただの「子育で」だけじゃなくて
「自分育て」でもあるのかもしれない…!

無理に食べさせるリスク

無理に食べさせると
子どもは「食べること=苦痛」と覚えてしまうかもしれない。

せっかくの食卓が
子どもにとっては”イヤな時間”になってしまったら本末転倒ですよね。

食事は、生きるために必要な営みだからこそ
楽しくあってほしい。

大切にしたいのは「食への感謝」

本当に育てたいのは

「無理やり全部食べる力」じゃなくて
「食べ物や作った人への感謝の心」

誰かが育てたお米
誰かが運んでくれた野菜
誰かが作ってくれた料理

完食だけにこだわると、お互いに苦しくなるものがあるので
感謝の心を育てることに重きを置くことにしてみました。

実践してみた「少食な子どもへの対応」

迷いながら、試した工夫をいくつかご紹介します。

小盛りスタートルール

最初から食べ切れそうな(やや少なめ)の量だけをお皿に。

「もっと食べたい!」と思ったら、おかわりOKに。
これだけで、彼のハードルがぐんと下がりました。

今日は食べ切れた〜!

という達成感も味わえます。

感謝を伝える「いただきます」「ごちそうさま」

食べる量にかかわらず
必ず丁寧に「いただきます」「ごちそうさま」を言う。

言葉にすることで、自然と感謝の心が育まれていくのを感じました。

「今日もごはん、ありがとうね」

そんな何気ない一言を、親から子へ伝えることも意識しました。

無理に叱らず、会話で寄り添う

「今日はお腹いっぱいなんだね」
「疲れちゃったのかな?」

無理に叱る代わりに、残した理由を聞くスタイルに変更。

責めるのではなく、理解しようとするだけで子どもの表情はふっとやわらぎます。
思い出してみた、私自身が毎日毎食、見張られているような気持ちになっていたこと。


彼が大人になった時に、ママと過ごした食事の時間が思い出になるような
そんな時間にしてみたいと、ふと思ったのです。

あとちょっとチャレンジ作戦

無理なく達成感を感じさせる作戦です。

案外、苦手なものも”あと一口!”なら入ることがあります。
“もう一口!”はなかなか受け付けてくれませんが(笑)

稀に、その”あと一口”でエンジンがかかり
最後までパクパクと食べてしまうことも!

ただし、期待し過ぎず。
「食べられたらラッキー♪」くらいの気持ちで。

小さな成功体験が、親子にくれたもの

ある日、彼が言いました。

自分でよそいたーい

そして自分で決めた量を、最後までぺろり。

ごちそうさまー!

満足げなその顔に、私も大満足でございますよ!!

「できた!」を喜ぶ食卓

彼が自分で決めた量を食べきった時
これは完食以上のご馳走だったと思います。

叱らなくても
急かさなくても
子どもはちゃんと「食べる喜び」を見つけられるんだと知りました。

叱らないからこそ育つ心

焦らず、無理強いせず、少しずつ、少しずつ、積み重ねた結果。

彼の中に芽生えた「食への感謝」と「達成感」
それはきっと、これからの人生でも彼を支える力になるはずです。

まとめ:叱らなくても育つ、子どもの心と感謝

子育てに正解はありません。

しつけと甘えの間で迷うのは
それだけ子どものことを真剣に考えている証拠です。

完食できない日も
うまくいかない日も
親子で笑えたら、それでいいのかも。

今日も明日も、小さな「できた!」を積み重ねていくことを忘れないように

叱らなくても、大丈夫。
子どもはちゃんと、育っていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました