はじめに
「完全母乳で育ててきたけど、実は哺乳瓶も使えるようにしたい」
でも、いざ試してみると
「飲んでくれない」「泣いて拒否された」「もう無理な気がする」
・・・そんな経験をするママも多いのではないでしょうか?
実は、哺乳瓶への移行にはちょっとしたコツと”焦らない気持ち”が必要なのです。
この記事では、赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がる理由と
ママが無理なく取り入れるための心構え、そして哺乳瓶選びのポイントまで
やさしくご紹介します。
哺乳瓶をいやがる理由とは
赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がるのには、ちゃんと理由があります。
- 乳首の形や感触が違う
→おっぱいのやわらかさ・温かさ・形に慣れていると、哺乳瓶の乳首は「なんか違う・・・」と感じてしまいます。
- 吸い方が変わる
→母乳は「舌を大きく動かして吸う」のに対し、哺乳瓶は「もっと少ない力で出てくる」ので吸う力やリズムが合わずに赤ちゃんが混乱することも。
- においや味が違う
→ママのにおいや母乳の味に慣れていると、ミルクや哺乳瓶のにおいを嫌がることがあります。
- 安心感が違う
→ママのおっぱい=安心・ぬくもり。「哺乳瓶ではそれがないため拒否することも。
哺乳瓶は”愛情の代用品”じゃない
「哺乳瓶やミルクを使うなんて手抜きなんじゃ・・・」
そんな風に感じてしまうママもいるかもしれません。
でも、哺乳瓶は”育児を助けてくれる大切なツール”です。
- 体調が悪い日
- 上の子の世話で手が離せないとき
- パパや家族に授乳を任せたいとき
こうした場面で哺乳瓶が使えるだけで、ママの心にも余裕が生まれます。
ママだけが頑張らない勇気
かつては「母親だからがんばって当然」と言われていたけど
今の育児に本当に必要なのは「ママだけが頑張らない勇気」です。

誰かに頼ってもいい
哺乳瓶に任せてもいい
泣きたくなる日があってもいい
ママが笑っていられることは、赤ちゃんの心の安定にもつながります。
だからこそ、哺乳瓶は「育児の味方」として取り入れてもいいんです。
「育児=ママひとりで頑張るもの」ではなく、“チーム育児”を実現するための味方として
取り入れてみるといいかもしれません。
哺乳瓶選びのコツ
直母(=おっぱい)から哺乳瓶へスムーズに移行したい時にオススメなのは
「乳頭混乱を起こしにくい=母乳に近い飲み方ができる哺乳瓶」です。
- できれば最初から1本ずつ試してみる
→赤ちゃんによって「好き嫌い」がはっきりあるので、合う・合わないが全然違います!
- 母乳とミルク、混合に移行したい場合は、出るスピードも重要
→母乳と比べて出が早すぎると、哺乳瓶ばかりを好むようになってしまいます。
ここでは特に移行に向いている哺乳瓶ブランドと特徴をご紹介しますね。
ピジョン 母乳実感
- 特徴:赤ちゃんの吸いつきやすさを徹底研究した「おっぱいに近い形状」
- 乳首がやわらかく、舌の動きも母乳と似た設計
- 病産院でも採用れていることが多い
- サイズ:SS〜LL、流量タイプも豊富
→一番人気&王道の哺乳瓶。移行に悩むママの支持率No.1
コンビ テテオ 授乳のお手本
- 特徴:舌の動きを誘導する”スパイラル構造”で直母に近い吸い方を再現
- 空気が入りにくい「フードバルブ機能」で乳首のつぶれを防止
- 飲みやすさ&誤飲防止のバランス◎
→「飲み方が下手な子」にもオススメです
ヌーク(NUK) プレミアムチョイス
- 特徴:独特な斜めカット乳首。舌の動きを自然に誘導しやすい
- ドイツ発、世界的に有名なブランド
- 平たい乳首が好きな赤ちゃんには好まれやすい
→クセのある子が独特な形状の乳首に意外とハマる場合も
メデラ カーム(Calma)
- 特徴:吸引・吸い止め・飲み込みの3ステップが揃わないと出てこない構造
- 母乳と同じ「吸う力」を使わないと出ないので、直母に飲み方が近い
- 飲み過ぎを防ぎやすく、直母と併用向け
→完母+混合希望の方に根強い人気。ただし慣れるまでには時間がかかることも。
「買ったけど合わなかった・・・」という哺乳瓶ジプシーはよくあるので
まずは小さいサイズやお試し1本から始めると無駄がなくてオススメ!
最悪、全く使えなくても、使用回数が少なくしっかり消毒されていれば
メルカリで売れることもあるので、気楽にいきましょう。
おわりに
哺乳瓶を使うことは“ママのため”だけでなく”赤ちゃんのため”にもなります。
ちなみに私も1歳間近で、完母からの哺乳瓶導入やってみましたが
すぐに!とはいきませんでした。正直根気のいることです。
けれど、哺乳瓶が使えるようになると他の誰かが授乳することができ
母として肩の荷が少し下りた気持ちになりました。
その時間を他の兄弟のために使ったり、自分のホッと一息タイムに使ったり。
最初から「いやいやうちの子は無理〜」と諦めるのではなく
「やってみようかな?」と勇気を出してみると、何かが変わるかもしれません。
誰かと一緒に育てていくための手段として、哺乳瓶が役立つ日が来るかもしれません。
今はうまくいかなくても、大丈夫。
赤ちゃんもママも、少しずつでいいのです。
今日できなかったら、明日。
そんな気持ちで無理せず付き合っていきましょうね。
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