はじめに
「また”◯◯ 病気”って検索しちゃった・・・」
「夜中3時に”赤ちゃん うなり声 やばい?”とか調べてる私って・・・」
「検索履歴、もはや小児科医かってくらい詰まってるんだけど?」
ちょっとした不安から始まって
気づけばスマホ片手に”情報の沼”へダイブ。
出てきた情報を読むほど、心がざわざわして
結局”安心”どころか”もっと不安”になってしまう・・・
そんな眠れぬ夜を過ごしているママ、いませんか?
「また検索してる・・・」
そう思いながらも、手が止まらない。

赤ちゃんの機嫌が悪い
おっぱいの飲みが悪い
熱がある―――
そのたびにスマホを手に取り、ひたすら情報を探してしまう。
でも、気づけば最初よりも不安になっていませんか?
検索の先にあるのは”安心”ではなく、”不安の連鎖”だったりします。
この記事では、検索沼にハマってしまうママたちの心理と
そこから抜け出すヒントをお伝えしていきます。
どうしてママは検索に頼りたくなるのか
育児中、特に新生児〜乳児期のママは
毎日が”はじめてのこと”の連続です。
赤ちゃんはしゃべってくれないし、夜中や休日は病院にも相談できない。
そんなとき、スマホは頼れる相棒のように思えますよね。
さらに
「◯◯ちゃんママはこうしてたよ」といったSNSの情報や
「ちゃんと調べておかないとダメな気がする・・・」
という責任が拍車をかけます。
真面目でがんばり屋さんなママほど、調べることに熱心になりすぎてしまうのです。
実は検索が不安を増やしているかもしれない理由
検索すれば、答えが見つかると思いがちですが・・・
- 検索結果の上位には「最悪のケース」がよく出てきます
- 個人ブログや体験談には感情が強くのっていて冷静に読めないことも
- 専門的な用語だけ拾って不安になってしまう
- 色んな意見がありすぎて「結局どうしたらいいの?」と
混乱する

“情報を取りに行ったはずが、むしろ心が揺さぶられてしまう”
というのが、検索沼の怖いところなのです。
【現場から】検索に疲れてしまったママたち
私は医療の現場で、毎日のようにこうしたママたちに出会います。
「昨日の夜、ずっと検索してて寝られませんでした・・・」
「熱って怖いですよね。検索したら◯◯病って出てきて・・・」
「もしかして重症かもしれないと思って・・・」
本当は、赤ちゃんの様子から見ても心配ないことが多いのに
検索結果の”怖い言葉”が一人歩きして、ママを追い詰めてしまう。
中には、検索で”すでに診断名”を決めてから受診するママもいます。
でも赤ちゃんの状態を見るより先に
「この病気ですよね?」と言われると
私達医療者としても、何より”ママの心”が心配になります。
検索と上手に付き合うためにできること
情報を集めること自体は悪いことではありません。
ただし、心が不安でいっぱいのときにそれをやると
火に油を注いでしまうことがあります。
では、どうすれば検索とうまく付き合えるのでしょう?
- 信頼できる情報源だけに絞る
(厚生労働省、自治体、小児科などの公式サイト) - 「検索するのは◯分だけ」とルールを決める
(タイマーを使うのもあり) - 気になることは、専門職に相談する
(小児科医、看護師、保健師、助産師・・・誰でも大丈夫) - 家族やママ友に話すだけでも心がラクになることがある
最後に:赤ちゃんの顔を見て、深呼吸してみよう
不安になるのは、ママが一生懸命だから。
赤ちゃんのことを大切に思ってるから。
検索する手を、そっと休めて。
赤ちゃんの寝顔を見て、深呼吸してみてください。

その不安を、ひとりで抱え込まないで。
消えてなくならない不安なら、誰かに分けてしまっていいんです。
スマホじゃなくて、誰かの声に頼ってみる。
ちょっと話すだけでも、心がふっと軽くなることがあります。
完璧じゃなくても大丈夫です。
大切なのは、あなた自身が不安につぶされないこと。
“誰かに頼ること”も、育児の大事な力のひとつなんです。
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