はじめに
私は4人の母乳育児をしてきたわけですが
マメで几帳面とは程遠い性格でしたので
育児日記や、アプリなどは全くと言っていいほど手をつけませんでした。
どっちのおっぱいから飲ませたか・・・
前回何時に飲ませたか・・・
どちらの乳から飲ませたか・・・毎回うろ覚えのまま、毎日が過ぎていました。
双子のときなんか、特にそうですね。
自分がさっき何を食べたのかさえ忘れちゃう(笑)
今日は、そんな”ゆるく”て”テキトー”な育児をしていた私の話を
こっそりここに置いておきます。
「あ、こんな感じでもいいのか〜」って、ママさん達が少しでも気がラクに
そしておっぱいライフを楽しんでもらえたら嬉しいです。
授乳アプリのこと、ちょっとだけ
これまで色んなママたちと関わってきて思うのは
授乳アプリが安心材料になる人もいれば
逆にプレッシャーになり苦しくなる人もいるということ。
そして、そのプレッシャーに自分で気づいていないママも実に多いこと。
「まだ授乳時間じゃないのに泣く」
「アプリが言うように◯分ずつ飲ませてるけどまだ欲しがる」
そんな風にアプリの言う通りにするがゆえの
授乳の悩みを抱えるママをたくさん見てきました。

確かに、記録は役に立つ場面もあります。
だからこそ
「合う人には便利、でも合わなかったらやめても全然大丈夫!」
赤ちゃんが満足しているかは、数字じゃなくて、顔と声と肌の色に出ています。
そういう“生の情報”を感じ取る力、ママたちにはちゃんと備わっているのです。
【授乳アプリのメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
---|---|
授乳時間や回数を正確に記録できる | 記録に追われてストレスになることがある |
片側ごとの授乳時間を確認できる | アプリを見ることに気を取られ 赤ちゃんの様子を見落としがち |
体重・睡眠・オムツなど 総合的に管理できる | 完璧にやろうとして 自分を責めてしまうことも |
いつ飲ませたか忘れずに済む | 「時間になったから」と 機械的な授乳になりがち |
家族と情報共有できて パパの育児参加にも便利 | 夜間授乳でスマホを開くのが 辛いこともある |

あなたは、どちらに多くチェックがつきますか?
アプリの使い過ぎは母の”感覚”が鈍る?
アプリで授乳を記録すること自体は悪いことではありません。
でも、数字や記録になんでも頼ってしまうと
本来持っている”母としての感覚”が育ちにくくなることがあります。
■例1:泣いているのにアプリを見て、「まだ時間じゃない」と待ってしまう
本当はお腹が空いているかもしれないのに「前回の授乳から1時間しか経ってない」と見て
「でもまだ早いよね・・・」とためらってしまう。
→赤ちゃんのサインより、数字を優先してしまう瞬間。
そこで吸わせれば母乳分泌量UPも期待できるのに・・・
■例2:「◯分以上吸わせないと足りない」と決めつけてしまう
途中で赤ちゃんが満足して口を離した、ウトウト眠ってしまった・・・
にもかかわらず、「まだ5分しか吸ってないから足りていないかも」と
無理にもう片方をくわえさせようとする。
→赤ちゃんの満足感に気づけなくなる。「足りてないかも」と不安が増す。
■例3:授乳中、アプリを見てばかりで赤ちゃんと目を合わせる時間が減る
飲みながら赤ちゃんが見つめてくれているのに、母の目線はスマホの画面。
記録に気を取られて”今”のふれあいを逃してしまう。
→目と目が合うことで育まれる「信頼感」を削ってしまう。
■例4:体調不良などの異変に気づくにくくなる
「ちゃんと回数は飲んでいる」「時間も足りてる」
→でも実は、飲みが浅くなっていたり、機嫌が悪くなっていたり。
アプリを信用し過ぎるあまり、違和感を見逃してしまうことも・・・
感覚を信じるって実はすごいこと
赤ちゃんと過ごす時間が増えれば増えるほど
ママの中には”なんとなく分かる”って感覚が育ってきます。
- 「この泣き方はお腹だな」
- 「あれ?今日ちょっといつもと違うきがする」
- 「もういいかな?って顔してる」
それ、全部“母のセンサー”です。
数字には表れないけど、他の人には真似できない
一番確かな情報です。
感覚が研ぎ澄まされるようになるには
ときにはデジタル管理・依存をやめてみて
母の観察力・直感を信じてみてもいいかもしれません。
辛くなったらアプリを手放す勇気も必要
授乳が辛くなるときって
「こうしなきゃ」に縛られているときが多い気がします。
- 時間通りにいかない
- 回数が多すぎる
- 思ったように飲んでくれない
「平均値」や「記録」に照らし合わせる度に自信をなくしてしまいがち。
そんなときは、一度アプリを開くことをお休みして
眼の前の赤ちゃんの”今”をよーく見てほしいです。

飲み方、表情、泣き方・・・
それを見て、感じて、応えてあげる。
それだけでもう、立派なママです。
自分の感覚に頼り始めると、自信が持てるようになり
自己肯定感もUP!
授乳の時間を余裕を持って楽しめるようになるかもしれません。
幸せそうにおっぱいを飲む我が子を見て
わたしもうとうと・・・していいんです。
アプリとにらめっこして、本来見なければいけないものを見失わないように
今しかない時間が辛く苦しいものにならないように。
ここから応援しています。
目の前にいるのは”平均的な赤ちゃん”ではなく、”あなたの赤ちゃん“
当てはめる必要は全くありません。
授乳をタイマーで区切る必要は全くありません。
自信を持ってやってみてください。
自分の勘が正しいかどうか分からなくなったら
かかりつけの小児科や助産師、保健師などに相談してみてください!
※これは母乳育児メインの体験談です。ミルク育児の方にも「こんなやり方があるんだ〜」くらいで読んでもらえたら嬉しいです。
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