この記事は
【頼っていいんです】限界ママを支える育児支援制度〜頼れるサポート一覧〜
シリーズです。制度を知った”その先へ”。
あなたが少しでも楽になれる一歩の、後押しになりますように。
はじめに
「ママ―!!ぎゃーーー!!」
預け先のドアが閉まる瞬間
全力で泣き叫び、保育士さんに抱っこされている我が子。
その声に胸がチクリと傷んで
「やっぱり預けるなんて・・・母親として間違ってたかな・・・」
後ろ髪ひかれながら、今なら引き返せる・・・
どうする!?わたし!?
・・・なんて、そんな経験ありませんか?

でもね、泣かれたっていいじゃん・・・!!
その涙の向こうで、あなたがほんの少し呼吸を整えられるなら。
それはきっと”悪いこと”なんかじゃない。
今回は、そんな「一時保育・一時預かり」をめぐる
モヤモヤと安堵と、そしてほんの少しの”開放感”について
実体験を交えてお話ししたいと思います。
一時保育・一時預かりってなに?
「一時保育」「一時預かり」とは
保育園や認定こども園などが提供している
短時間・1日単位で子どもを預けられる仕組みです。
主な目的は
- ママ・パパの通院や仕事
- 上の子の行事参加
- 家族の急な都合、冠婚葬祭
- そして、ママのリフレッシュ!
つまり、「理由はなんであれ、預けてOK」な制度なんです。
利用には、事前の登録や面談が必要な自治体が多く
利用希望日の数日前〜数週間前に申込みが必要です。
費用は地域や施設によって異なりますが
1時間数百円〜1日数千円程度の範囲が一般的です。
預けることへのハードル
罪悪感と葛藤
制度としてはありがたい。
でも実際には、心のどこかでこう思う自分がいました。
「泣かせてまで預けるなんて、親失格じゃない?」
「遊んでるだけの時間にお金を払って・・・いいのかな?」
「私ががんばれば済む話なのに」
周りからの何気ない一言や
“母親はこうあるべき”という固定観念が
心に知らず知らずのうちに重くのしかかっていたのかもしれません。

でも、限界ギリギリでようやく気づいたんですね。
「わたしが潰れたら終わりじゃない?」ってね。
制度の存在すら知らない
「保育園=働く人しか使えない」
と思い込んでいた私のようなママ、多いと思います。
「就労証明書がいるんじゃない?」
「共働きじゃないからダメなのでは?」
「うちの子、他の人に預けたことないし・・・」
そんな風に思って
“制度の説明すら読まない”ままスルーしてた時期もありました。
でも、実はこれ―――
リフレッシュでも、急な用事でも、正当な理由になる制度なんです。
しかし・・・
知っている人がまず少ない。
だから、使っている人も少ない。

私の周りでも、一時保育を実際に使ったことがある人、まず聞いたことがない!!
情報が行き届いていないだけで
本当は「使ってよかった!!」と思う人、もっといるはずなんでうs。
私が一時保育を使ったきっかけと、あの日のこと
一時保育を初めて使ったのは
双子を預けて美容院に行った時でした。
「美容院?そんなことで?」と思われそうで
なんだか後ろめたい気持ちもあったけど―――
そのときの私は、もう疲労でボロボロでした。
伸び放題の髪。
鏡を見るのもイヤになる程の、自分の疲れ切った顔。
「きれいにしたい」と思う余裕さえ失っていました。
でも、意を決して、1日だけ預けることにしたのです。
当日。
保育士さんに預けたその瞬間から
双子はそろってギャン泣きでした。
この世の終わりみたいな顔で泣いております(笑)
全力で泣き叫ぶ姿に、私の方が泣きそうになりました。
保育士さんが優しく引き取ってくれる中
振り返りそうになる足をグッとこらえて
私は美容院へ向かいました。
そのときは「私ってひどい親・・・?」と思いましたが
今思えば―――
あれは私なりの”自分を守る行動”だったんです。
シャンプー台に頭を乗せた瞬間。
あの温かいお湯が頭皮を流れていく感覚が
もう、五臓六腑にしみわたるような気持ちよさ・・・
「私、今、浄化されてる・・・」って全細胞の感想。
美容師さんが流してくれたのは
シャンプーじゃなくて、たぶん「育児の疲れ」でした。
ツルツル、サラサラになった自分の生まれ変わった髪をそっと触って
「・・・よし、またがんばろ」って思えたのです。

たったそれだけのことですが
育児に疲弊したママにとっては、ものすごく意味のあることだと思うのです。
実際に使ってみて感じたこと
お迎えの時、私は内心ドキドキしていました。
泣いてるかな?泣き寝入りしてるかな?
もう2回目はないかな・・・とか。
でも、お部屋に着いてみたら
保育士さんが
「おかえりなさ〜い!」
「今お昼寝中ですよ〜(笑顔)」
のぞいてみると
双子、並んで静か〜に爆睡してるんです。
すやすや、まるで自宅にいるかのように(笑)

なんだ!!私じゃなくても寝れるんかーい!!
その瞬間、なんだか肩の力がスゥーッと抜けました。
あれほど”ママじゃなきゃダメ”と思い込んでたのは
むしろ私の方だったのかもと。
そして、私がほんの数時間、心を整えられたことで
「また明日から笑って向き合えるかも」って思えた日でした。
まとめ:泣かれたっていいじゃん。
子どもに泣かれるのって、想像以上にしんどいですよね。
「置いていかないで!!」って全身で訴えるその姿に
自分の方が心折れそうになることってありませんか?
でも今の私なら言えます―――
泣かれたっていいじゃん(笑)
泣かれた分だけ、あなたが今まで頑張ってきた証拠。
あの日大泣きしてたこと、今の双子は記憶にございません。
泣かれても“預けていい自分”になることも、大事な成長。
それはママが
「ちょっとだけ、自分を取り戻しに行く時間」
それは
「明日また、笑って子どもと向き合うためのチャージ時間」
子どもは思っているよりたくましくて
そして、ママは自分が思っているより頑張ってる。
一時保育は
あなたを育児から「逃がす」ものじゃない。
育児を「続けていくための支え」です。
だから今日、あなたの「ちょっと限界」が来てたら
こう言わせてください。

限界になる前に預けていい。泣かれたって、大丈夫。
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