この記事は
【頼っていいんです】限界ママを支える育児支援制度〜頼れるサポート一覧〜
シリーズです。制度を知った”その先へ”。
あなたが少しでも楽になれる一歩の、後押しになりますように。
はじめに
双子を出産したあの頃
2歳上の子と、乳児2人と、私。
夫は朝早く、夜遅くなのでほぼワンオペでした。
誰かが泣いてて
誰かがトイレって叫んでて
使用済みのオムツを蹴っ飛ばして歩いて
それはそれはカオスな毎日を過ごしていました(泣)
そんな日々を何とかやり過ごした数年後
「産後ケアって制度があるらしい」
と知った時の衝撃・・・!
なんとか生き延びて今に至るけど
もしその時に
「産後ケアってこういう制度だよ、今からでも登録できるよ」って
誰かが言ってくれてたら・・・

この記事では、あの頃の私のように
「知らなかったから使えなかった」
「知っていれば頼っていた」
そんなママたちに向けて、産後ケア事業についてお話しします。
産後ケア事業ってなに?
「産後ケア」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、出産後のママと赤ちゃんをサポートするために
自治体が用意している育児支援制度のひとつです。
主な支援内容は?
・産後のお母さんの心と身体のケア(休息・メンタルサポート)
・赤ちゃんのお世話サポート(沐浴や授乳のアドバイス)
・食事・宿泊の提供(施設型/通所型/訪問型)
・助産師や看護師との相談時間
利用できる人は?
・原則、生後4ヶ月未満の赤ちゃんとママ
(自治体によっては6ヶ月〜1歳未満まで拡充しているところも)
・体調や育児への不安がある方
・家族から十分な支援が受けられない
(ワンオペ、実家が遠方なども含む)

「体調が悪くて」とか「里帰りしてないから辛くて」と感じていたら
その時点で対象に入る可能性が十分あります
利用できないケースもある?
・赤ちゃんやママに入院が必要な重い疾患がある場合
・医療的ケアが常時必要な場合(施設によっては相談対応あり)
使いたいときに「もう期間が終わってた・・・」
ということも少なくありません。
チェックポイントは?
・産後はバタバタしてそれどころではないので
妊娠中のうちに「申請だけでも」しておくのがおすすめ
・自治体によっては対象が「産後4ヶ月未満」など制限があるので要注意!
・利用できる回数や費用補助の有無も地域で異なるため
事前に市区町村の公式サイトか窓口で確認するのが安心です
実際の「産後ケア」の流れ(一般的な手順)
ステップ①まずは市区町村に問い合わせ
・役所の子育て支援課・保健センターなどで申請
・自治体のホームページから書類をダウンロードできる場合もあり
・逆に利用できないケースの例:
- 赤ちゃんまたはママに入院が必要な状態である
- 重症の医療的ケアが必要(施設によっては相談次第で対応可能な場合も)
- すでに別の制度で支援を受けている場合(重複利用不可なケースあり)
ステップ②必要書類の提出
・申請書(自治体指定のもの)
・母子健康手帳
・健康保険証orマイナンバーカード
・所得に応じた減免申請書類(必要な場合)
※自治体により異なりますので必ず確認してください。
ステップ③利用の可否の確認
・助産師や保健師との面談や、電話での簡易的な聞き取りがあることも
・利用対象(月齢・体調)や支援内容を確認される
ステップ④利用日を予約する
・通所・宿泊・訪問型のいずれかを選んで予約
・利用できる施設や提携助産院・産院は自治体がしていることが多い
ステップ⑤当日は母子で訪問・通所or自宅に訪問を受ける
・食事・休息・育児相談などを受けられる
・自治体によっては助成があり、利用料が無料〜1日数千円で利用可能
そんなこと知らずに過ぎてしまった産後
産後の生活をひとことで言うなら”カオス”
双子を抱えながら、2歳児の相手をする毎日は
もはや育児と言うより24時間耐久綱渡り。
今だから笑える話はこちら
→【記憶喪失レベルの双子育児】授乳スタイル進化論〜牛になった母〜
ミルク、オムツ、抱っこ
片方が泣けばつられてもう片方も泣き出す
それに加えて上の子のイヤイヤ、遊びの相手・・・
上の子は「ママトイレ〜」って言ってるけど
今こっちで2人のう◯こ漏れとるがな!!
ベビーベッドの横で腕がつったまま朝を迎えたり
気づいたら自分も床で寝てたり
そして乳出しっぱなしだったり・・・
お風呂?は多分入ってたと思うんですが記憶が曖昧です。
自炊?していたのでしょうけど、何を作っていたか覚えていません。
SNSのキラキラママ?見る余裕もありません・・・

そんな生活をしていたにもかかわらず
「産後ケア事業」の存在は、一切知りませんでした。
誰か教えてくれた?いやー記憶にございません。
いや、制度とか支援とか以前に
“助けを求める”という概念が自分の脳から消えてた気がします。

むしろ
「これくらいできなきゃ母親失格だ」
謎の誇り高きプライドと焦りが邪魔をして、自分を追い込んでいたと思います。
今の私があの頃の私に声をかけられるなら、こう言いたい。
「まずは誰かに助けを求めようか、そしたらご飯食べて、昼寝しようか」と。
知らなかったことを、恥じなくていい
「なんであのとき、誰かに相談しなかったんだろう」
「なんで自分から調べようとしなかったんだろう」
あとになってそう思うこと、正直あります。
が、知らなかったのはあなたが悪いわけではない。
あの頃の私も、「制度」とか「支援」とか、他人事で
“今どう回すか”だけで頭がいっぱいだったと思います。
冷静に検索して
資料を読んで
申し込んで―――
そんな一連の流れができる余裕なんて
乳児2人とイヤイヤ期1人を抱えている中では皆無に等しかった。
だから、あなたも知らなかったことを悔やむ必要はありません。
大事なのは
「今、知った」ってこと。
そして、この記事を読んで
「誰かにつたえようかな」と思ったなら
もうそれだけで、次の誰かの救いになっているはずです。
まとめ:「産後ケア」は贅沢じゃない
産後ケアって聞くと
「特別に弱ってる人が使うもの」と思われるがちですが
でも、本当はそれだけじゃない。
たとえば―――
- 眠れてなくて頭がまわらない
- ずっと泣き声がしてて自分も泣きたくなった
- 誰にも頼れないって、心の奥で思ってしまった
そんなとき
「母親として頑張れてない」んじゃなくて
“1人の人間として、限界が近づいている”ってこと。
だから、その感覚こそが、制度を利用していいサインだと思うのです。
頼ることに罪悪感を覚える必要はありません。
産後ケアは
「がんばれないあなたを責める」ための制度ではなく
「壊れないように」そっと支えるための制度です。

もし今、妊娠中のあなたや、産後すぐのあなたがこの記事を読んでいるなら
是非、ご自身の自治体ではどのような制度があるかリサーチしてみてください。
知っておくだけでも価値があります。
“限界かな”と思ったその瞬間に、使っていい制度があること。
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