※本記事はプロモーションを含みます。
檻の中の住人へ
これは育児の記録ではない。
双子という名の特殊部隊に
数年間包囲され続けた女の、リアルな生存報告だ。
完璧とまではいかなくとも
頑張ろうと思っていた、最初は。
同時多発ゲリラへの対応
戦略拠点(リビング)に足を踏み入れた瞬間
戦闘は開始される。
敵兵力は二名。
双子という、高度に組織化された特殊部隊だ。
同時授乳
私は「同時授乳」という名の空中給油を試みた。
左右に重量級の兵装を抱え、身動きを封じられたまま補給を続ける。
腰椎は悲鳴を上げ、乳腺はオーバーヒート寸前。
補給を止めれば音響兵器による総攻撃が待っている。
同時ごはん
食事介助もまた、熾烈な弾幕戦だった。
右から飛んでくる裏ごし人参の榴弾を
左手に持ったスプーンで迎撃する。
迎撃に失敗すれば、白い壁紙という名の非武装地帯が
一瞬でオレンジ色の戦場と化す。
気づけばスプーンを使い分けることすら放棄していた。
一本のスプーンで右に運び、左に運ぶ。
親鳥が雛に餌を運ぶ、あの動作だ。
あれは愛情なんかではなく、純粋な兵站の効率化だ。
「清潔に」「個別に」「丁寧に」
そんな作戦目標は、私の辞書から完全排除。
寝かしつけという名の無限ループ
一人が再起動した3分後
もう一人がフルスロットルで叫び始める。
これは拷問の基本だ。
感覚遮断と睡眠剥奪。
イクメンを自称する夫は、深夜2時に別の生き物と化していた。
責めているのではない。

ただ、隣で熟睡している存在への作戦依頼は
最初から戦略的誤りだったと理解した。
理解するには時間がかかったが。
「我が子よ、早く寝ろ。寝てくれ。 」
限界はとうに超えている。
なぜか完母で育てていたから
夜じゅう乳を出しっぱなしだった。
今思えば哺乳瓶を使えるようにしておくべきだった。
完母にこだわっていたのも
「良い母親像」に取り憑かれていたからだろうか。
そのまま意識を失い、気づけば朝だった。
体内の水分が空っぽのまま、また一日が始まる。
カラッカラに干からびた大の大人が
デーンと乳を出したまま横になっている。
夫もなんとも言えない気持ちだっただろう。
それでも、朝は必ず来た。
仕事前の大仕事
保育園の送迎は、出勤前の前哨戦だった。
大荷物を抱え、散らばる二人を死守しながら
車と保育園の玄関を往復する。
これを終えてから、私は「仕事」に向かい、帰りも同様である。
戦場に出る前に、すでに一戦終えている。
そんな日々だったことを思い出す。
感染症という名の化学兵器
保育園という外部組織から持ち込まれる感染症。
それは「風邪の無限ループ」という、地獄のメビウスの輪だった。
エージェントAが発熱し、鼻水吸引任務に従事している最中
ウイルスが私の粘膜に直接着弾する。
翌日、私がダウンする。
その時すでにAは回復し
入れ替わりでエージェントBが発熱を開始している。
毎週代わる代わるの小児科通い。
鼻水吸引機と吸入器は、この戦線で最も酷使した装備だ。
特に胃腸炎の襲来は壊滅的だった。
全方位からの噴射。
次亜塩素酸を抱えてほふく前進する日々。
仕事にまともに行けない時期があった。
欠勤報告は、陥落した城からの遺言に近かったなぁ。
「命さえあれば朝は来る」という極論
その日は、雨だった。
双子が同時に泣き、部屋はゴミ溜めのようだった。
世間が言う「丁寧な暮らし」や「豊かな子育て」「いいお母さん」という言葉が
私を裁くギロチンに思えた。
その時、ふと笑いが込み上げた。
あまりにも惨めで
あまりにも非合理で
あまりにも戦略的失敗が続いている。
だが。
心臓は動いている。
双子も、泣く元気がある。
外を見れば、太陽は昇ろうとしている。

なんだ、負けてなどいないじゃないか
栄養バランス? 1日くらいパンだけでも死なない。
読み聞かせ? 今日はYouTubeという名の外人部隊に任せればいい。
部屋の片付け? 泥棒が入っても気づかないレベルで散らかっていても死にはしない。
「死なせなければ、私の勝ちだ」
自分の育児にオーディエンス(観客)など不要。
見ていてくれる人がいなくても
褒めてくれる人がいなくても、それでいい。
その極論にたどり着いた瞬間
私の肩の荷が降りた。

お前 、今日の作戦目標を下方修正しろ 。
「夜まで生きてる」 これだけで、最高評価の戦果だ。
胸を張って、泥のように眠れ。
育児の完璧を捨てる、それが戦略を加速させる
あの極限状態で身につけた「本質以外を切り捨てる」思考が
今の私の土台になっている。
時間と資産の武装化に執着するのは
あの暗い修羅場で自分の尊厳がむしり取られる恐怖を知っているからだ。
「これくらいやらなければ」「母親ならこうあるべき」
そんな義務感はすべて敵弾だ。
そんなものは、とうにどこかに置いてきた。
育児の修羅場は、私に最強の武器を授けてくれた。
👉「良い母」という檻は、誰が作った?構造を破壊し自由を奪還する生存戦略
結び:生存報告
振り返れば、そんな時代もあったなぁ、と遠い目をしてみる。
明けない夜はなかった。
どんなに長くても、朝は来た。
水分空っぽのまま迎えた朝も
意識を失ったまま終わった夜も
全部いつか終わった。
あの頃の狂気的な疲労感は、もはやセピア色の戦場写真のようだ。
そして今、私はこうしてキーボードを叩いている。
双子育児の修羅場が終わった先に、自由を奪還しようと戦略を練る時間がある。
あの経験は間違いなく、今の私に活きている。

お前にも、必ず終わりが来る。
その先で、何を奪還するかを今から考えておけ。
じゃんじゃん冷食を活用しろ。
👉【手抜きの罪悪感をむしり取れ】おうちコープで「いい母親」を解任し、子どもへの余裕を取り戻す
夕飯?そんなもの無添加シェフに頼んじまえ。
👉【夕飯を作りたくない夜が来た】子どもがいるから逃げられない、だから私は課金する。
ついでに風呂掃除も頼んじまえ。
👉【水回りの「惨めさ」をいつまで飼い慣らすつもりだ?】ダスキン定期掃除で、あなたの尊厳を奪還せよ

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