【本シリーズの目的:システムに頼る、他力本願なダイエット】
本連載は、仕事・育児・家事で毎日手いっぱいの40代主婦が、「根性論と努力」を殴り捨て、肉体を再起動(リブート)するリアルタイムの記録である。
- ・食事管理: 運動前後の食事、タイミング、間食の相談
- ・運動強制: ピラティスマシンという拷問器具に身を委ねる
徹底的に無駄を省き、「努力せずに、崩れた体型と人生の主導権を取り戻せ」。賢く、効率的にシステムをハックし、結果を出せるかを検証していく。
「40代の現実」を直視するところから始めようではないか
運動する意志を鍛えるのはすっぱり諦めて、マシンピラティスという「頑張るけど頑張らない仕組み」に投資することを決断、そこまでは良かった。
しかし実際にレッスンが始まる前には、どうしても避けて通れない最悪の関門がある。
現在のスペック測定、つまり現実直視だ。
ネットを開けば、フィットネスインフルエンサーたちのキラキラした変身劇が溢れているけれど、このブログはそういう完成された世界とは無縁である。何をやっても続かなかった40代の主婦が、自分の身体を実験台にして泥臭く試す、ただのリアルな記録だ。
「こうすれば痩せる」なんて書く気はさらさらない。
「とりあえず、私が先に最前線で泥をかぶって測ってみるから、みんなは面白おかしく気楽に眺めていてほしい」という距離感で、まずは私の体験とリアルな数字を時系列に沿って残しておこうと思う。
体験会での写真撮影|モジモジくんの罠
よくあるダイエット企画だと、「実験開始!まずは現在のビフォー写真を公開!」と、ブラトップにスパッツ姿の生々しい肉体写真がドンと載ったりする。
だが、私の本音は一言につきる。

写真など撮られてたまるか。
ネットの海に自分のビフォー写真を晒すなんてとんでもないし、よそ様のご迷惑にもなりかねないし、そもそも自宅の鏡の前で自分の現実をわざわざ写真に撮る行為自体が、精神的な苦行でしかない。
そして、重力に負けて地滑りを起こしつつある背中や、日々のストレス処理で蓄積された下腹、境界線不明のSiriと太ももを直視する余裕は、今の私には1ミリもなかった。
……それなのに、である。

予約したリントスル(マシンピラティススタジオ)の体験会で、信じられない急転直下の罠が待ち受けていた。システム上、避けて通れない「姿勢分析のための写真撮影」だ。
やたらと眩しいライトの下。全身黒のピチピチウェアに身を包んだ私が、まるで「モジモジくん」みたいな姿でドーンと直立させられている。
そこへ、インストラクターのお姉さんの爽やかで容赦のない声が響く。
「はーーーい、それじゃあ撮りまーす✨」
パシャパシャ。
(いやだいやだ、本当はこんな姿見たくもないし記録に残したくもない…)
という私のささやかな心の抵抗も虚しく、お姉さんの眩しい笑顔とともに撮影は淡々と行われた。前を向かされ、横を向かされ、辱め以外のなにものでもない、一言で絶望。
どこからどう見てもこのシルエットは、中身が限界に詰まりすぎた「黒いソーセージ」。

マシンピラティス開始前のサイズ計測|恥を忍んで公開
体験会を終えて自宅に帰り、いよいよ自分の肉体のリアルな数字を計測する作業に入った。写真から逃げ回り、体験会でソーセージの辱めを受けた私であっても、数字だけは嘘をつかないし、冷酷に現実を教えてくれるからだ。
測定したのは2026年7月の昼下がり。誰もいない静まり返った自宅のリビングで、そっと私はパンツ一丁になり現実を見つめる作業に入った。
現実を直視する作業に入ろう
| 測定部位 | 開始時の数値(2026年7月) |
| 身長/体重 | 154cm/56.0 kg |
| BMI | 23.6 |
| バスト | 89.5 cm |
| アンダーバスト | 82.0 cm |
| くびれ | 72.5 cm |
| へそ周り | 77.0 cm |
| ヒップ | 95.5 cm |
| 二の腕(右) | 28.0 cm |
| 二の腕(左) | 28.0 cm |
| 太もも(右) | 58.0 cm |
| 太もも(左) | 57.0 cm |
| 膝上 | 40.0 cm |
| ふくらはぎ(右) | 36.5 cm |
| ふくらはぎ(左) | 36.0 cm |
| 足首(右) | 21.0 cm |
| 足首(左) | 21.0 cm |
じっくり眺めると、なかなか身につまされる数字が集まった。
ウエストの数値には、これまでの止まらない間食のツケだろうか。
また、太ももやふくらはぎの微妙な左右差は、普段の歩き方の癖や、立ち仕事のときにかかっている重心の偏りがそのまま出ているのだと思う。
体験会で分かった姿勢の傾向

体験会では、写真撮影とあわせて姿勢分析も受けた。
結果は100点満点中67点。「猫背と、腰を前へ突き出す姿勢の傾向がある」と判定された。この姿勢も3ヶ月後には変化が起こるというのか。
40代になってから感じている身体の不調
40代ならではの体の不調がある。一番気になるのは肩こりと猫背だ。
仕事でもブログでもPCに向かう時間が長く、気づけば背中は丸まり、首だけが画面へ向かって前進している。体験会の姿勢分析で「猫背」の傾向を指摘されたときも、驚きより「まあ、そうでしょうね」という納得のほうが大きかった。
一方、腰痛は30代の頃より減っている。以前は子どもを抱っこする機会が多く、腰への負担も大きかった。今は抱っこをしなくなったため、よほど疲れているときにしか腰痛は出なくなった。
40代になって身体の不調がすべて悪化したわけではない。生活の変化によって軽くなったものもあれば、PC作業によって目立つようになったものもある。
3か月後には体重やサイズだけでなく、肩こりの感じ方や、猫背・首の位置に本人なりの変化があったかも確認したい。
3ヶ月間の判断・記録方法
今回の実験において、私は自分の「やる気」や「意志の力」などは1ミリも信用していない。
日々のモチベーションに振り回されて脳のメモリを消費しないために、判断と記録のルールをシンプルに整理した。
迷ったらAIマネージャーに判断を外注
まず、日々の迷いや判断はすべてAIにブン投げることにした。
- 運動前後に何を食べるか迷ったとき
- 猛烈に間食が食べたくなったとき
- 2週間ごとの記録分析と、次に変えるべきことの抽出
「今日どうしようかな…」と迷った瞬間に、脳のリソースや時間を消費しないよう、AIに丸投げして指示を仰ぐ。運動自体も、予約システムという半強制的な仕組みに身を委ねるだけだ。
とにかく「続く」ことだけを続ける
あれもこれもと手を出しすぎると続かないのがオチであることは、過去の経験から十二分に立証されている。
ただ一つ、体重管理アプリのみをインストールし、あさイチ排泄を済ませた後の一番ドライな状態で体重計に乗り、数値を感情なしで記録していくこととした。
頑張らない、あれこれやらない。それが続けるコツ。
まとめ:40代のわがままBodyに変化を起こす
マシンピラティス開始前の体重は56kg、へそ周りは77cm、姿勢スコアは67点だった。
意志の力を鍛えることを諦めた40代主婦が、「判断による脳のリソース消費を極限までに減らす仕組み」に投資すると身体は変わるのか。
1cmでも、何となくの見た目でも、小さなことでいい。
今まで何も変化を起こせなかった自分に何が起こせるのかを検証したい。

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